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家ではホンワカおっとりの、さやかおねえさん。だが、達哉はそんな彼女のある行動に、ときどき複雑な心境になるのだ。それは、頭を撫で撫でしてくること。──いつまでも子供じゃない。そんな思いが達哉の心の中に芽生え始めていた。そんな折、さやかの勤める月博物館でバイトをすることになった達哉。そこで彼は、事実上の最高責任者として辣腕をふるうさやかの仕事ぶりを目の当たりにする。家とはまるで違うもうひとりのさやか。達哉は自分の未熟さを否応なしに痛感する。そこで、一人前の男として認めてもらうため、達哉は奮起するのだが…。